非貨幣交換について
なぜ非貨幣交換システムか?
研究所として、2007年から労働交換システムを試験導入して3年が過ぎました。それは、貨幣(お金)を中心とした、現在の資本主義システムそのものの持続可能性やそれによる弊害などを見直す時期にあると考えたからです。これは資本主義を否定する立場ではないことも明言しておきます。あくまでもお金が存在することの利点も尊重しながら、一方でコミュニティ形成を助けたり、コミュニケーションを生み出したりするような、お金を介在させないことの利点をもつシステムを探究しようというものです。
新しい持続可能なコミュニティ運営について、実際的に模索すること(プロセスアプローチ)が私たちの基本姿勢なので、お金を介在させないシステムの例(現在の貨幣中心の資本主義システムより多様な利点をもつ持続可能なシステム)の探究として、非貨幣交換システムを運用していきます。労働以外の交換やコミュニティ通貨への乗り入れなども視野に入れて、研究所独自の非貨幣交換システムの運用を目指していきます。
みなさんがクラスやプログラムに参加し、非貨幣交換システムを使うこと自体が、研究所との新しい持続可能なシステム探究の共同作業に加わることを意味します。みなさんからのフィードバックにより発展していく研究所の調査活動の一環でもあるのです。
加えて、コミュニティ・ファシリテーションの視点や手法をより多くの方々に提供したいという思いがあります。金銭的に苦しい方でも学ぶ意欲があれば学んでいただきたいのです。わずかでも興味・関心、未来への可能性を感じてくださったときは、気軽にご連絡ください。
非貨幣交換システムとは
非貨幣交換システムは、提供頂ける労働又は物品を相応額に換算し、参加費として計上するシステムです。
研究所がプログラムを持続可能な形で提供できる現金をいただきながら、同時により多くの方の学びをサポートしたいと思っています。非貨幣交換は、現在研究所と参加者の二者間だけの単純なやりとりになりますが、コミュニティ通貨への乗り入れも現在検討しており、将来的にはさらに発展させていく計画です。
非貨幣交換システムの運用について
まずは下記の研究所の【ほしいものリスト】をご参照ください。
上記リストから提供していただける事項を検討していただき、可能な項目をお知らせください。
単発講座参加の場合と認定プログラムなど長期のプログラム参加の場合では、関わり合う度合いが大きく異なります。そのため、関わり合いの度合いが高まるにつれて研究所のインターンシップになるような協力も対象になってきます。コミットメントの度合いが大きければ大きいほど、お願いできる事項が増えてくるということになります。気軽にお問い合わせください。
補足
非貨幣交換システムに付随して、社会貢献を目指して研究所が特に指定した対象の方に無料でご参加いただける【招待制度】もありますので、関心のある方は定期的にご確認ください。