インタビュー記事が掲載されました(出典:日本メンタルサービス研究所)
(出典:日本メンタルサービス研究所http://www.jcounselor.net/11interview/)
第88回目(1/4) グループがもつダイナミズムを活かす、プロセスワーク!
第88回目(2/4) 意図していることと、意図していないことの両方を大事にしていく
第88回目(3/4) フィールドが、ロールにエネルギーを立ち上がらせている
第88回目(4/4) アウェアネスを高めるとは、「何かしたんだ」と思うこと
認定プログラムの修了生からのメッセージです。
(メッセージは今後随時掲載していきます。)
☆CFCP/BC 第1期: 2007年~2008年(1年間)
☆CFCP/BC 第2期: 2009年~2010年(1年間)
★川添 香(CFCP/BC 第2期生)★
KAO Coaching Space 代表
米国CTI認定プロフェショナル・コーアクティブ・コーチ
CRRグローバル認定システムコーチ
社会保険労務士
「コミュニティ・ファシリテーター認定プログラムに参加して」
私がコミュファシに参加したのは2009年から2010年にかけての1年間です。コーチとしてスタートして3年目ほどの頃ですが、それまでにも増して濃厚な1年だったと思います。
コースの中で起こることは全てプロセスで、それとずいぶん向き合いました。それは自分と向き合うことでもあり、正直キツかったというのが実感です。しかし、ノリさん自身がいつも自分をさらけ出してプロセスと向き合うのを見て、ずいぶん勇気をもらいました。
インナーワークでは、ノリさんにサポートしてもらいながら自分のエッジと向き合うということもしました。これは意外に楽しい作業で、一番思い出すのはこのシーンかもしれません。
プログラムの目的として「エルダーシップ(長老的あり方)を育てる」というのがありますが、私はそれにとても共感しました。コミュニファシの1年は自分の中にエルダーシップを育てる1年だったといっても過言ではないと思います。場を全体的に見る力や場とつながる力が養われたと思います。
もう一つ、ノリさんが折々言っていた「隠れファシリ」というのが私は気に入っています。その人がいるだけで街角の対立がなんとなく解消するっていいと思いませんか(笑)
現在は組織関係の仕事を主にしていますが、コミュニファシで経験したことがベースになっているのは間違いないと思っています。
★平方 亜弥子(CFCP/BC 第1期生)★
Halo Inc. 代表
私は、911に大きなショックを受け、自分自身がテロの原因を作った一人であるという風に感じるようになってしまい、苦しい時期を過ごしていた。そんな精神状態から抜け出すため、自然農、パーマカルチャー、エコビレッジというものを学び、暮らしをシフトする方向で、どんどん変化させてきたけれど、自分だけ変わってもどうしようもないのではないか…という気もしていた。
一方、ローカルで、より密な人間関係を結ぶときに深いコミュニケーションは絶対に必要だと思って、コミュニティファシリテーション認定プログラムを受講することにした。
プロセスワークをベースにしたファシリテーションを学ぶということは全く未知の世界だった。自分が何を怖がっていて尻込みしているのか、ときに見せつけられるのは辛いことでもあったけれど、自覚することによって拓けてくる景色もあった。また、その場における役割という考え方は、特に対立する状況が起こった時に、その場を見る新たな視点を与えてくれたし、私の中で起こることが世界とつながっているという見方にも広がって、自分が変化することに希望を見出すこともできた。
内面をさらけ出して濃密に付き合ったプログラム受講生の仲間とは、深い結び付きを得て、数年たった今でも、中にはほとんど会っていない人もいるけれど、通じる何かを感じながら暮らしている。
普段の暮らしの中で、学んだファシリテーションスキルが生かされている、とは私の場合言えないけれど、受講前より「自覚」は高まっているんじゃないかな。そして、テクニックではなく私自身の「あり方」を生かせたらいいなと、仕事だけでなく、子育てと畑仕事、地域の小さな集まりを主宰しながら思っているところ。
★コウノ ミサ(CFCP/BC 第1期生)★
ヒーリングサロンあまてらす主宰
オーラソーマプラクティショナー
私にとってのコースの一番の魅力は、のりさんの在り方です。自分の中の色んな自分に気付いているし、それを見せていける。隠すところや、~~でなければ、というところがとても少ないのです。ファシリテーターとして、その姿勢は学ぶ所がいっぱいありました。
自分を良く見せたい、正解を言わなければ、立派でないと人は注目しないし話を聞かないのだから、前に立つからにはしっかりしなければ。そういう私の思い込みをどんどん壊してくれました。お陰で、今は前に立っていてもすごく素直にいられるし、参加者に対しても色んな価値観を受け入れる幅ができたと思います。講座の展開にしても、流れに身を任せる胆力がついたと思います。
また、一緒に受講する仲間も素敵でした。ちゃんとエッセンスレベルまで対話をすすめてくれる仲間がいる、というのは、すごく暖かかったし、癒される経験でした。
憑依体質なところがあるので、場の声なのか、自分の声なのか、自分は本当はどう思っているのか、そういったことがわからなくなることが多かったので、そこは正直きつかったです。体力があること、周りとの健全な境界線を引けることが大切だと痛感したので、同じような癖のある方は気をつけて無理をしないように。その体験を含めても、すごく価値のあるコースです。
★河野 雅(CFCP/BC 第1期生)★
所属:GLOW SPACE代表 http://www.glowspace.jp/
ライフコーチ、ワークショップリーター、研修トレーナー。
このプログラムで得たものを一言であらわすと、「幅がひろがった」ですねー。ファシリテーターのノリさんのあり方は自分にとってめっちゃ刺激的でした。その場に起きてることや人を裁かず、評価判断なく受け止める、というノンジャッジメントの姿勢。自分自身、ノリさんのあり方を学び、受講前と比べると確実に以前よりこのスタンスが増えたと思います。
あとは、一緒に学んだ仲間が最高でした。個性あふれる、奇妙奇天烈?な仲間たちの生き様から、ぎょうさん刺激をもらって、自分の色んな面にOKを出せました。
さらに、具体的なスキルとしては、人が複数集まる「場」の見方として、プロセスワークの様々なフレームを体験を通じて学べました。今でも学んだ知恵は会議や研修やワークショップで活用してます。
人を受け止める幅。自分自身の幅。場を見る際の幅。お陰で色んな幅が広がりました(^^)
あなたがもし興味をお持ちなら、迷わずGO!と言いたいです(笑
★佐藤 扶由夫(CFCP/BC 第2期生)★
CRRジャパンファカルティ
このプログラムでは、プロセスワークの視点から場を見立て介入するための理論と実践を体験を通じて学ぶことができます。自分は今プロセスワークを大きな源流として持つシステム・コーチング™(ORSC™)をやっていますが、これを行っていく上でこのプログラムを受講したことが土台になっています。
と同時にこのプログラムの最大の魅力は「廣水乃生」というファシリテーターのあり方を目の前で見て、体験できることだと思います。ノリさんの「グループ」への拘りと愛情は半端ありません。このあり方がグループのメンバーに「この場なら安心して腹の底を出せる」と感じさせるんじゃないでしょうか。(時に出し過ぎて場外乱闘もありましたが(笑))ここがないとどんな介入スキルも見立ても上滑りするんだと思います。
そして、ファシリテーターはタフじゃないとやっていけないなぁと思わせてくれたのもそのノリさんの姿です。決してみんながノリさんになる必要もないと思いますが、ノリさんの姿を見ることで自分はどんな風に場と関わりたいのか、自問させられたのも事実です。そんな風に丸ごとで参加したい皆さんにオススメしたい講座だと思います。(あれ?これ推薦文になっているのかしら・・・(苦笑))
12日に開催された「オープンフォーラムセミナー」は 高校生6名と大人4名で合計10名で開催しました。
セミナーの概要はtwitterで中継しましたので
不十分な情報になるかと思いますが
興味がありましたらご覧ください!
http://twitter.com/comfaci
広島から駆けつけてくれた方もいらっしゃり 皆でお土産の紅葉まんじゅうをいただいたり 和室でゆったりと進められたセミナーでした。
セミナーは3部構成で進められました。
オープンフォーラムは, プロセスワークとよばれる心理学のパラダイムを元に 提唱された対話の方法です。
普段人間ひとりの視点からは問題の 一側面しか捉えられない可能性があるため, 複数人でどんなものが見えているか,ということを共有して 問題(テーマ)の全体像を全員で把握していきます。 そして全体を把握した上で,新しい知恵を皆で想像する, といった流れ対話の方法です。
特徴としてはゲストスピーカーを招待すること。 異なった立場の異なった視点を持つ方を招待できるのがベストです。 そしてゲストスピーカ-の体験を話して頂くことで,参加者が話しやすくなる状況が生まれます。たとえば反対意見をもったゲストスピーカー,賛成意見をもったゲストスピーカーに口火を切ってもらうことで,反対意見をもった参加者・賛成意見をもった参加者両方が話しやすくなります。
他に同じプロセスワークベースの ワールドワークと呼ばれる対話の方法があります。 ワールドワークの対話の深さや インパクトは絶大なものがありますが, オープンフォーラムは他の対話の手法と掛け合わせたり, 工夫次第で対話の深さや参加の気軽さなどが 調整できる対話の手法いえるでしょう。
ミニオープンフォーラム体験では 「おたくについてどう思いますか?」 がテーマになりました。
高校生から提案されたテーマですが, 少ない時間の中,様々な声がでてきました。 我こそがオタクだ!という声や, そもそもオタクってどんなひと,などなど。
対話を進めていくと,見えてきたのが オタクに対して「そうあるべきでない」といった 「社会の声・規範意識」です。
そして「押しつけがましい」という声と 「本気なんだ」という声もでてきました。
今回は1時間弱の短い間でしたが, オタクというテーマについて見えてきたものがあったようです。
体験での対話は比較的笑いがあり楽しい雰囲気で進行しました。そのためか深刻な地域の問題や反対派と賛成派が同席した場合(オープンフォーラムではこういった違う声をもつひとが参加できるのが一番好ましいのですが)など緊迫したテーマが扱われた場合にどういった展開になるのかイメージがつかないといった感想がありました。
第3部のデザインでは,実際に参加者全員をオーガナイザーグループと見立てて,オープンフォーラムのデザインを体験しました。
「こんなテーマでオープンフォーラムを開催したい」というモチベーションが高いテーマを出し合い,最終的には「食と命」というテーマに決めてデザインを進めていきました。
オープンフォーラムはテーマに関係するゲストスピーカーをお招きするのですが,どのような意見や立場の人を招待するかを,テーマにまつわる声(ロールと呼びます)を見極め決めていきます。たとえば大量生産でなければ採算が合わないと言っている農業従事者,安ければいいと言っている消費者,といった感じです。ただしこの時に,場から非難されやすい立場のひと(たとえば犯罪者など)を招待する場合は交渉が困難になるとともに,ゲストスピーカーの安全性確保のために(心身ともに)とても注意が必要です。
またとても大切なのは,オーガナイザー自身のモチベーションや視点なども場に影響を与える大きな要素なので,インナーワークなどを通して常にチェックしていく必要があります。
その他具体的に企画で気をつけること,実施時に気をつけることなどがたくさんあります。
オンタイムのセミナー中継は下記よりご覧いただけます。 http://twitter.com/comfaci
オープンフォーラムは企画するのは大仕事ですが,企画・進行の自由度が高く幅がある対話の方法だと思いました。他の対話と比較すると,ワールドカフェとワールドワークの中間,といったところでしょうか。ビジネスミーティング的な順序立てた進行を好むひとが多ければ,アイスブレイク的にワールドカフェを盛り込んだり,またその反対であればワールドワーク的要素を盛り込んだりと,場自体を変化させることができると思います。
ただ感情レベルのもの・理論的でないこと・言葉にできないことなども大切に扱っていき,明確な「結果」というよりは起こってくることがらから意味を見いだしていく進行はプロセスワーク特有の進行に思えます。こういった側面から,理論的な対話を好むひとや感情の表現になれていない人には,進行のアレンジなどのサポートの準備をしておくと,ぐっと場にいやすくなると思いました。次回はこの点をクローズアップできるといいかもしれません。
また講師のノリさんがオープンフォーラムを長年研究していて,プロセスワーク研究所での修士論文テーマもオープンフォーラムです。彼が自分自身で企画してきたオープンフォーラムや,ビジネスミーティングの企画経験から,準備のステップや注意事項などがわかりやすくまとめられています。レポートは英語版しか今のところありませんので,日本語訳ができたら公開できたらいいなと個人的に思っています。
一番もりあがったのは(個人的視点ですが)デザインの部分でしょうか。実際にオープンフォーラムを実施したくなりました。
ちょっとノリさん,前半調子よくなかったようですね(笑)
(記録・報告レポート:事務局高田リサ)
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状況をとらえ変容させる力『プロセス・アプローチ』
コミュニティファシリテーション基礎クラス マジック1 アンケート
2008年7月5日(土)13:30〜19:00 佃区民館6号和室