ご報告レポート:1/24グループワークセミナー「働くってなに?」
1/24【東京】グループワークセミナー 「働くということ」【詳細告知文はこちら】
第2回グループワークセミナー終了!
「働くということ」について語り、ファシリテーター目線で紐解くグループワークセミナーが終了しました!このグループワークセミナーの開催は今回で2回目です。参加者は高校生9名、一般参加者7名、ボランティアファシリテーターの2名、の合計18名でした。1回目もかなり盛り上がったのですが、やはり高校生が参加してくれたことによる影響は大きく、老若男女(?)のいろんな声(意見)が投げかけられてなかなか盛り上がりました。
セミナーの目的
このグループワークセミナーの目的は下記の3つです。
- プロセスワークをベースにしたコミュニティファシリテーションのファシリテーションの視点を学ぶ
- 実際にプロセス指向のグループワークを体験し、自分自身のアイデンティティを明確にする
- ファシリテーター目線で場を読み解き、次回の場への介入に活かせる視点を持ち帰る
セミナーの流れ
第1部:How To グループワーク(13:30〜14:45)
まずはプロセス指向のグループワークに必要なプロセスワーク概要、グループワークの目的・手順などの基礎知識をレクチャー。その後に本日の場への視点として、「ロール」「ポジティブフィードバック」の視点を取り上げました。プロセス指向のグループワークは、ワールドワークやオープンフォーラムとして民族や国家間の紛争や地域の問題、違う価値観とふれあう相互理解ツールとして非常に有効ですが、コミュニティファシリテーションではグループの中に立ち起こる様々な声と向き合いながら自分自身のアイデンティティを明確にしていくためのファシリテーショントレーニングとしても活用しています。
第2部:グループワーク(15:00〜17:45)
第2部では実際にグループワークを行いました。最初に「働くということ」というテーマに関連して話したいことをあげ、類似トピックをソーティングし、いくつかのトピックにまとめていきました。そしてこれはプロセス指向のグループワークでよく行われる多数決法「拍手」でトピックを決めました。自分がそれについて話したいと思うトピックで手を叩き、音が一番大きかったトピックが採択されるという方法です。何度でも拍手をしていいのと、音の大きさ(表現)で自分がどれだけこのトピックについてエネルギーがあるか、というのを表現できるので人数に比例しない多数決の方法だと言えます。拍手の大きさで決まるので1名だけでも音が大きければ採択されます。また選ばれたトピックは、対話の「入り口」という風にとらえ、採択されなかったトピック除外されてそれについて話さない、という考えでは有りません。これをアンブレラと呼びます。傘の下に、場にでたトピックが全て含まれるという意味です。
グループワーク前半では話し合い、に近い雰囲気で進みつつ徐々に「働け」という声と「働きたくない」という声が明確になり、後半は2つのロールをたて、ロールプレイをしました。
第3部:スーパーバイズ(18:00〜19:15)
第3部は2部の対話を振り返りながら、ファシリテーターによる場の見立てを解説しました。その他、プロセスワーク、コミュニティファシリテーションについての質問、ファシリテーターアタックの構造や対処など、多岐にわたって解説がありました。
最後のシェアリングでは、やはり世代を超えて対話が行えた事の反響が大きかったです。今回は男子校からの参加だったため、参加者が男性に偏ってしまいましたが、今後とも世代、職業、立場を超えた対話ができるような場作りを行っていきたいと思いました。
アンケート
◎ セミナーの満足度を教えてください。
◎役に立つ、役に立つと思う、とお答えされた方はどんなことに役に立つと思いますか?
- ふだんの人との交流や会議の場で、プロセスに注意を向ける広い視野が、少しは身につけられたと思う(男性・自由業)
- 人間関係は、どんな場面でも存在します。その時々、その状況を一歩引いて、全体を俯瞰し、見えない部分を見ようとすることは、とても重要なことだと感じます。(女性・大学勤務)
- あらゆる場面での問題の捉え方(男性・政治家秘書)
- いろんな人がいることがわかるので、ゆったりと構えられるようになりそう。(男性・会社員)